新型うつ病の可能性を調べるための6つの方法

新型うつ病の可能性を調べるための6つの方法

引用元URL:http://ow.ly/FpfxS

新型うつ病とは非定形うつ病とも呼ばれるうつ病の症状のひとつを指します。これはメランコリー(親和)型うつ病と異なります。一般的によく知られているのは親和型うつ病ですが、新型うつ病の症状が近年では増えて来ています。

新型うつ病は一見すると単なるわがままや甘えのようにも見え、周囲から症状が分かりにくい傾向があります。親和型うつ病と新型うつ病はどのような違いがあるのでしょうか。

新型うつ病の可能性を調べる方法をあげていきます。

 

新型うつ病の可能性を調べるための6つの方法

 

 

1. 親和型うつ病は問題があると自分の責任だと思うのに対し、新型うつ病は周囲のせいにする

親和型うつ病の人は自分に対して過度なプレッシャーをかけることが多いです。自分でどうにかしなければ、自分のせいでこうなったと自分に多大な負荷をかけてしまいます。このため、何か問題が起きるとまず自分を責めます。

これに対し、新型うつ病の人は問題があるのは自分以外だと考える傾向が強いです。自分は悪くないのに周囲のせいで問題が起きた、周りの人間は敵だと考えるようになります。どうしても自分を守りたいという心理が働くためです。周囲の人の責任にしていないか確かめてみましょう。

 

2. 親和型うつ病は自分がうつ病であることを隠そうとするが、新型うつ病は自分がうつ病であることを周囲に知らせようとする

親和型うつ病の人は自分が正常であると周囲に見せたいため、うつ病であることを隠す傾向があります。これにより症状が深刻になっていく傾向があります。

これに対し、新型うつ病の人は自分がうつ病であると周囲に公言する傾向があります。これは疾病利得といい、病気になることで利益を得ようという心理が働いている為です。仕事、人間関係など嫌なことから病気で逃れようという気持ちがあります。

また、病気になることで周囲から関心を持ってもらえるということもあります。周囲には仮病ではないかと疑われる傾向がありますが、本人にとっては辛い症状に耐えている状態なのです。

 

3. 親和型うつ病の人は責任感ある仕事についていることが多いが、新型うつ病の人は責任ある仕事につきたがらない

従来よくいわれるうつ病、いわゆる親和型うつ病は責任感ある仕事についてきちんと仕事をこなしている人がかかる傾向がありました。

これに対し、新型うつ病の人は責任ある仕事につきたがろうとしません。嫌なことからは逃げる傾向があります。そのため周囲からは単に逃げているように見えます。

しかし、本人にとっては仕事になると集中力が途絶えるなど深刻な病なのです。これを治療するには、責任感の少ない小さな仕事から少しずつこなしていき、徐々にできることを増やしていくのが好ましいです。

 

4. 親和型うつ病は仕事中でもプライベートでも症状が出るが、新型うつ病は仕事などの自分が嫌なことをしている時は症状が出るが自分が好きなことをしている時は症状が出ない

親和型うつ病の人は急に何もかもやる気がなくなり動けなくなってしまいます。

これに対し、新型うつ病の人は仕事や人間関係など嫌なことに直面している時は体が鉛のように重くなる、心から笑えない、死を常に考える等の症状が出ます。しかし、自分が好きなことをしている時に症状は出ずむしろ健康に見えます。

この為、周囲からは単に仕事をさぼっているだけの人間に見えてしまいます。この病を治すには、簡単な仕事やせまい範囲での人間関係の構築など少しずつできることを増やしていくしかないのです。

 

5. 親和型うつ病は食欲が減り体重が減るが、新型うつ病は過食になり体重が増える

親和型うつ病の人は全てに対し気力を失うので食欲が大幅に減り体重が減る傾向があります。

一方、新型うつ病の人は好きなことに関しては行動力がわくので食欲は普通にある場合があります。このため好きなことを優先にして食べ過ぎ体重が増えることがあります。

体重が増えるのは単なる甘えだと判断されがちですが、当の本人としてはコントロールできない心理状態であったりするのです。生活態度を改めて治療にはげむ必要があります。

 

6. 親和型うつ病は眠れなくなり睡眠時間が減るが、新型うつ病は過眠になり睡眠時間が増える

親和型うつ病の人は脅迫観念やストレスにより眠れなくなり、睡眠時間が減る傾向があります。

新型うつ病の人は逆に寝過ぎて必要以上に睡眠をとることがあります。新型うつ病の人はこれにより単なるわがままであると判断されがちです。

しかし、本人にとっては起きたくても起きられない、自分をコントロールできない辛い状態なのです。まずは生活のリズムを整えることが大切です。

 

編集後記


いかがでしたでしょうか。
新型うつ病は、嫌なことに直面している際は症状が出るものの好きなことをしている際は症状が出ない傾向がある為、周囲からは単なる甘え、逃げ、さぼりであると判断される傾向があります。しかし、本人にとっては辛い問題で動きたくても動けないという深刻な悩みをかかえています。専門家に診断してもらい、少しずつでも出来ることを増やして、症状を改善していきましょう。

 

まとめ

1. 親和型うつ病は問題があると自分の責任だと思うのに対し、新型うつ病は周囲のせいにする
2. 親和型うつ病は自分がうつ病であることを隠そうとするが、新型うつ病は自分がうつ病であることを周囲に知らせようとする
3. 親和型うつ病の人は責任感ある仕事についていることが多いが、新型うつ病の人は責任ある仕事につきたがらない
4. 親和型うつ病は仕事中でもプライベートでも症状が出るが、新型うつ病は仕事などの自分が嫌なことをしている時は症状が出るが自分が好きなことをしている時は症状が出ない
5. 親和型うつ病は食欲が減り体重が減るが、新型うつ病は過食になり体重が増える
6. 親和型うつ病は眠れなくなり睡眠時間が減るが、新型うつ病は過眠になり睡眠時間が増える