卑屈と謙遜の違いを理解して上手に謙遜するための7つの方法

卑屈と謙遜の違いを理解して上手に謙遜するための7つの方法

卑屈と謙遜の違いを理解して、謙虚な姿勢で過ごしたい方へ
謙虚を続けて生きる事はなかなか難しく普段から意識していなければいけません。
本記事では上手に謙遜するための7つの方法をお届けします。

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謙遜するとはどういった姿勢なのでしょうか?皆さんは周りに謙遜した態度で接する事が出来てますか?

ある野球の試合後、勝ち投手Y選手のヒーローインタビュー。スコアは1対0。気迫のこもったピッチングで何度もピンチを切り抜け、最後はなんと自らのバットで決勝点を叩きだしました。

彼の活躍がなければ今日のチームの勝利はなかったことでしょう。割れんばかりの大歓声、無数のフラッシュライト。みな口々にY選手を褒め称えます。

しかしY選手は派手なガッツポーズをする事もなく、帽子をとってスタンドのファンに向かって深々とお辞儀をしています。興奮気味にピンチを切り抜けた時の心境を尋ねるインタビュアーに対しても、

「難しい打球を処理してくれたF選手に感謝します。」

「サードのN選手が声をかけてくれたので冷静になれました。」

と落ち着いた口調で、他の選手への感謝の言葉をならべます。打線の援護がなかった事を指摘する、ちょっと意地悪な質問にも、

「前の試合でたくさん助けてもらったので、今日はボクが頑張ろうと思いました。打てたのは、Mコーチが思い切って振ってこい!と言ってくれたお陰です。」

とあくまでも謙遜、謙虚、それでいて嫌味なところが全くありません。 「投打のヒーロー、Y選手でした!」「ありがとうございました。」 ここでやっと遠慮気味に両手を挙げて、ファンの声援に応えるY選手。 まるで「謙遜」を絵に描いた様な34歳のベテラン選手に、割れんばかりの拍手が送られました。自分が0点に抑えて、自分で決勝点を叩き出したのです。

今日ぐらい「天狗」になってもいいのではないでしょうか? 自慢したっていいじゃないですか? でもY選手は知っていました。 自分の謙遜な態度が周りを鼓舞し、チームの団結を強くするということを。

人間は年齢を重ね、肩書きがが増え、立場が上になってくると、どうしても傲慢・不遜な態度、言動をとってしまいがちです。

どうしたら、Y選手のようにベテランの域に達しても、謙遜を貫くことができるでしょうか?また謙遜しているつもりが、ただの卑屈で、嫌味な態度になっていませんか?

卑屈と謙遜の違いを理解して上手に謙遜するための7つの方法

 

1.謙遜とは「周囲の人々への感謝を表すこと」


謙遜、辞書を引くと「へりくだること。控えめな態度をとること。またそのさま。」(デジタル大辞泉より)とあります。へりくだるという言葉については、後の項目でお話するとして、冒頭のY選手の様に、自分の活躍は自分だけの力ではなく、他の選手やコーチのお蔭、という控えめな態度で、感謝の気持ちを表すことが大切です。

 

2.謙虚とは「素直に相手の意見を受け入れること」


謙遜に似た言葉に「謙虚」があります。こちらも辞書を引くと「控えめで慎ましいこと。へりくだって素直に相手の意見などを受け入れること。」(同)とあります。 謙虚と謙遜、意味も似ていますが、謙虚というのは、その人自身の性質を表し、謙遜は人がとる言動について表しています。

冒頭のY選手が決勝打を放ったとき、ベンチで思いっきり振るようにアドバイスしたのは、Y選手より2歳年下、今年からコーチになったばかりのOコーチでした。 打席に入る前までは、投球に専念するため、ここは後の打者に任せ、自分はバットを振るべきではない、と考えていたY選手でしたが、年下のOコーチの助言を素直に聞き入れ、見事結果を出すことが出来ました。素直に相手の意見を受け入れることにより、相手にも自分の意見を聞いてもらいやすくなります。 特に、部下や、後輩、お子様の意見を、まずは遮らずに聞くようにしましょう。必ず、新たに気づくことがあるはずです。
 

3.へりくだるとは「自分の立場を誇示せずに相手に敬意を示すこと」


「へりくだる」は漢字で表すと「謙る」または「遜る」と書きます。要は「謙」「遜」するということですね。ここで注目したいのは「へり”下る”」というところです。 決して、自分の立場を誇示せず、自分の立場を低く見積もるという事です。 周りの支えがなかったたら、今の自分は無い、という考え方です。普段から常に周囲の人々への感謝の気持ちを忘れない姿勢が大切です。
 
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  4.謙遜と卑屈の違いとは


謙遜と卑屈を履き違えてはいけません。共に、自分の事を低く表現する様子である点は一致しますが、謙遜が、自分を低く見せることで相手を高める言動であるのに対し、卑屈は自分を端から負け犬にし、自嘲的な言葉で無理やり飾ることで正当化しようとする「卑しく(いやしく)」、「屈折(くっせつ)」した態度の事です。

「どうせ私なんか・・・」「所詮わたしなんか・・・」「もともと無理なんで・・・」 といった発言は、行動できない自分に対する現実逃避以外の何物でもありません。 このような「マイナスの言葉」はけっして吐かないよう、気をつけましょう。

次の項目から、普段の生活の中で、自然に上手に謙遜するための具体的方法をご紹介していきます。
 

5.自分から挨拶をする。


会社などの組織で、ある程度上の立場にある人ほど、実践していただきたいノウハウです。会社での人間関係は、社長を筆頭に一般社員、アルバイトまで続く縦型社会であり、いわば師弟関係の連続です。師弟関係においては、教えを請う立場の弟子の方が、先に師にあいさつをするのが常識です。

しかし、ここで師である立場のあなたが、一段降りたところから弟子である部下や後輩に挨拶の言葉をかけるのです。自分の上司、先輩という立場は、部下、後輩といった存在があることで成り立っているという感謝の気持ちを伝えるのです。
 

6.丁寧な敬語で話す。


「自分から挨拶をする。」の延長になりますが、部下や後輩と話す際に、丁寧な敬語を用いることも、上手に謙遜するには有効な手段です。名前を呼ぶときは「さん」付けが良いでしょう。 ただ、あまりくどくならないようにしましょう。

会話は「~です、~ます」で、指示をする場合は「~してください。」といった感じで十分です。自らへりくだる事により、対等なビジネスパートナー、仲間として接するようにしてみましょう。
 

7.謙遜の輪を広げる


あなたの謙虚な態度、謙遜する姿勢を部下・後輩は必ず見ています。そして見習います。 謙遜する姿勢の輪がどんどん広がり、やがてそれは組織全体に広がり、豊かな社風となります。

業績アップにもつながるかもしれません。教えるのは仕事上のスキルやノウハウだけではありません。謙遜する心を教える事も、あなたの大切な仕事です。
 

まとめ 

いかがでしたでしょうか。感謝し受け入れお蔭様でという気持ちを忘れないようにしましょう。自分から明るく挨拶をしましょう、相手を尊重した言葉使いをしましょう。そしてあなたの周りを、謙虚な人、上手に謙遜出来る人で一杯にしましょう。そして妬み嫉み、争いのない、素敵な人生を送ってください。

以上卑屈と謙遜の違いを理解して上手に謙遜するための7つの方法をお届けしました。 最後までお読みいただきありがとうございました。

卑屈と謙遜の違いを理解して上手に謙遜するための7つの方法

  1. 謙遜とは「周囲の人々への感謝を表すこと」
  2. 謙虚とは「素直に相手の意見を受け入れること」
  3. へりくだるとは「自分の立場を誇示せずに相手に敬意を示すこと」
  4. 謙遜と卑屈の違いとは
  5. 自分から挨拶をする。
  6. 丁寧な敬語で話す。
  7. 謙遜の輪を広げる

 

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