職場での人間関係は多くの場合、悩みの種になります。最初はうまくいっていても、ふとしたきっかけで、1人孤立してしまうことも非常によくあります。人間関係は、上司、同僚、部下など様々な側面が絡み合い、自分１人だけでは簡単に解決できないケースが多いです。
孤立してしまう原因と、その対処方法を挙げていきます。
職場での人間関係が難しく孤立している人の原因と７つの対処方法
１．過労で倒れる前に、少しずつでも仕事を分担する習慣をつける
人に仕事を任せるのが不安、もしくは嫌で、自分１人で大量の仕事を抱え込んでしまい、結果孤立する。これは意外と責任感がある人が陥りがちなケースです。自分１人で仕事を進めようとするあまり、無理な働き方をしてしまいます。結果、職場で孤立していまい、自身の体も壊してしまうケースです。こうなる前に、なるべく些細なことからで良いので、少しずつ仕事を分担する習慣をつけましょう。
分担することで、周囲のスキルアップにもつながりますし、業務を教えることでコミュニケーション能力も上がります。大変なことこそ、皆で分け合うという考え方が望ましいです。
２．人間関係がめんどくさい場合は、自分から動くことで心地よい環境を作る
例えば上司から信頼されていない、部下が言うこと聞かない等が原因で孤立してしまう場合です。どうしても人間関係が面倒になった場合は、面倒な関係を良くしていくのも仕事である、と考えましょう。世の中は色々な人がいます。組織で働く以上は、自分の思い通りにならないことも、たびたび起こります。そういう時、人間関係が面倒になり、人と関わることを拒否してしまいがちですが、少しずつでもいいので円滑な関係を築けるようにしていきましょう。
たとえば、言い方を変える、表情を変える、少し気をきかせて何かを準備しておく等、相手にとって心地よいと思えることをしましょう。これにより、関係が良好になり、仕事も円滑に進むようになります。
３．職場でいじめにあっている場合は、色々なところで相談する
自分が思ってもいないことが原因で、職場いじめを受けてしまうこともあります。明らかな嫌がらせ等、不当なことは必ず誰かに相談するようにしましょう。家族、友人、恋人など親しい人に相談できるのが一番です。
しかし、それもままならない場合は、労働相談ホットライン、ユニオン、精神科、カウンセラーなどに相談してみましょう。ネットの掲示板やコミュニティでもいいです。職場いじめも色々なケースがあるので、できるだけ多様な意見を聞いてみるのも１つの手段でしょう。１人で抱え込む時間が長いと、どうしても視野がせまくなって、悪い方にばかり物事を考えてしまいます。ちょっとしたことでも良いので、周囲に相談するようにしましょう。
４．うつ病と診断される可能性もあるので、体調不良になってきたらすぐ病院に行くようにする
体調不良が原因で孤立してしまうこともあります。体調がすぐれないまま働くことで仕事の能率が落ちる、急な休みが多くなると孤立の原因になります。体調が悪いと精神も弱くなります。同時に精神が弱ってくると体調にも更に変化が表れます。顔色が悪くなり、食欲不振になる、逆に食べ過ぎてしまうこと等もあります。
症状が悪化する前に、病院に行くようにしましょう。病院に行くと、自分では意識していなかった思わぬ疾患に気付くこともあります。病気が悪化してからだと、手遅れの場合もあります。体調がすぐれない日が続く場合は、１人で解決しようとせずに、積極的に専門家に診てもらうようにしましょう。
５．人間嫌いの人ほど、職場は自分を成長させるチャンス
もともと人間嫌いで孤立してしまう場合もあります。そういう人は、無理に人を好きになろうとしなくてもいいので、人間嫌いなままでも仕事だけは円滑に進められる方法を模索しましょう。たとえば、少ない言葉でも円滑に進むルールや仕組みを作る、口頭で伝えにくい内容なら筆記で伝える、自分自身のスキルを上げ職場にとって必要な人材になる、等です。
人間関係にばかり縛られると、本質を見失ってしまうこともあります。自分自身で考え、工夫して、少しずつでも居場所やポジションを作っていきましょう。これは非常に大事なことです。もし、これから同じように人間嫌いでコミュニケーションが苦手な人が入ってきた場合に、その人にアドバイスできるようになるからです。
６．仕事のやる気が出ない場合は、積極的に別の事を考える
どうしても仕事に対してやる気が出ず、周りについていけなくて孤立してしまうこともあります。そういう場合は、趣味でもいいので、自分が好きなことを優先的に考えるようにしましょう。何か副業に取り組むのも良いでしょう。職場での自分はあくまでも仮の自分だと割り切り、意識を使い分けるようにしましょう。
仕事以外に何か夢中になれることがあれば、それは自分自身を精神的に助けます。精神が助けられ、明るい状態の時間を少しずつでも持てれば、人生自体に張り合いが出てきます。仕事を早く切り上げて好きなことに時間を割こうと思えば、仕事のスピードも早くなります。もしかしたら職場に趣味を理解してくれる人もいるかもしれません。自分の精神状態を、常に上げていけるようにしましょう。
７．孤独で寂しい場合は、自分のアンテナを広げ誰しもが孤独であることを知る
職場で孤立している人は「どうして自分ばかりこんな目にあうのか」と考えがちです。自分だけが不幸である、自分ばかり不当な扱いを受ける、という思考にどうしてもなってしまい、孤独を感じてしまいます。そういう時は、他の人も孤独である、と考えましょう。世の中にはまともに職につけない人もたくさん存在します。ひどい環境で働かざるをえない人も大勢います。同じ職場の人でも、皆何かしら不平不満を抱えているものです。自分のアンテナを広げ、色々な仕事や職場を見てみましょう。自分だけではない、この職場だけではない、ということに気づくことで、精神的にも楽になります。
いかがでしたでしょうか。
職場で孤立してしまう、という問題は誰にでも起こりえます。口下手であったり、コミュニケーションが苦手な人がそうなると考えられがちですが、実際はそうでもありません。仕事を進めたことで周囲の反感をかったり、はっきりと意見を言ったことで印象が悪くなる等、良かれと思った行動が裏目に出ることもあります。理不尽なことはどうしても起きるものなので、常に視点を広く持ち、自分の精神を良い状態に保つようにしましょう。そして、周囲に対して心地よい環境を作り出せれば、おのずと孤立状態は解消されていき、新しい人生が切り開けるようになるでしょう。
まとめ
- 過労で倒れる前に、少しずつでも仕事を分担する習慣をつける
- 人間関係がめんどくさい場合は、自分から動くことで心地よい環境を作る
- 職場でいじめにあっている場合は、色々なところで相談する
- うつ病と診断される可能性もあるので、体調不良になってきたらすぐ病院に行くようにする
- 人間嫌いの人ほど、職場は自分を成長させるチャンス
- 仕事のやる気が出ない場合は、積極的に別の事を考える
- 孤独で寂しい場合は、自分のアンテナを広げ誰しもが孤独であることを知る
