夫の事を嫌いになってしまった時に考えたい6つのポイント

夫の事を嫌いになってしまった時に考えたい6つのポイント

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「あんなに好きだった夫が嫌いになってしまった。」という自分でも予期できない感情が沸き起こった時、誰しもが戸惑いますよね。でもちょっと待ってください。



それにはまず、

l  一時的なものなのか、それが過ぎたらまたもとの好きな夫に戻るのか?

l  夫本人に原因があるのか、それとも夫を取り巻く環境に問題があるのか?

を見極めるのが肝心です。

ここではできる限り「離婚」という最後の選択肢は避け、この状況をなんとか打開して、あなたがもっと幸せに生活できるような方法を一緒に考えていきたいと思います。

 

夫の事を嫌いになってしまった時に考えたい6つのポイント

 

 1.産後の場合は、ホルモンバランスの変化が原因かと疑ってみる

産後の悩み相談で、「出産後、夫のことが嫌いになった。」というものをよく見かけます。これは、出産すると子どもに与える母乳を出す必要があるため、プロラクチンというホルモンが大量に分泌されます。

このホルモンは母性本能を促進し、お母さんを子育てに集中させるような働きがあります。さらに出産後は女性ホルモンであるエストロゲンやプロゲステロンというホルモンは減少するので、異性への興味や性欲が抑制されます。

このため、産後は夫への興味がなくなったり、嫌悪感を抱いたりすることも起きてしまうのです。

これは出産後に起きる一時的なものなので、子育てが一段落し、ホルモンバランスが元に戻れば、夫に対しての感情も以前の状態に戻ると考えられます。

産後は赤ちゃんの世話でよく眠れなかったり、どうしてよいか分からなかったりする事も多く、夫にあれこれと頼りたいものです。

しかし当の夫が、夜に飲みに行ってしまったり、休日ひとりで遊びに出かけてしまったりと、独身気分が抜けないまま勝手な行動をしてしまうと、さらに夫への嫌悪感に拍車がかかり、そのまま深刻な事態へと発展しかねません。

夫へは、「ホルモンの影響で、あまり今はあなたの要求には答えられないの。ごめんね。」と断っておき、子どもの世話で協力してほしいことは、具体的にお願いするなどしてふたりでこの時期をうまく乗り切りましょう。

 

2.夫の家族が原因の場合は、ほどほどに距離を置くことを考える

別に夫のことは嫌いでなかったのだけれど、夫の両親との折り合いが悪く、それをうまく仲裁できない夫に愛想をつかし、結局夫のことも嫌いになって離婚してしまった、というケースもよく耳にします。

この場合は夫の両親とほどよく距離を置き、ほどよい関係を築くことができれば、夫へ嫌悪感を抱くことも避けられます。ほとんどは、夫婦の生活を両親に干渉されすぎたり、無遠慮な言葉を投げかけられたりということが原因なので、物理的に距離を置くのが一番効果的です。

しかし常に距離を置くことができるわけではないでしょう。人間ひとりで生きているわけではないので、こういった人間関係というのはなにも義理の親子の間だけではなく、生きている限りどこまでも付きまといます。

色々と失敗しながらここで人間関係の築き方を経験していけば、誰とでもほどほどにうまく付き合っていけるようなスキルを身に付けることができます。これも人生勉強のひとつだとポジティブに考えて、乗り越えていきましょう。

 

3.どうして結婚したのかを思い出してみる

多くの候補者の中から一人を選んだわけなので、「結婚するのはこの人でなくてはだめなの。」という譲れないポイントがあったと思います。それが、「とことんやさしいから」「一緒にいて楽しいから」「趣味が合うから」など、精神的なことの場合、それはまだ健在でしょうか?

結婚生活でいろいろほころびが出て来たとしても、最初のポイントがまだかろうじてでも保たれているならば、あなたの目論見に狂いはなかったといえるので、結婚生活は上出来と考えてよいでしょう。

逆にもし「お金持ちだから」「社会的なステータスが高いから」などという理由で結婚を決めたのであれば、夫がそれらを失えば、夫への興味も消え失せて、嫌悪感を抱くことがあってもそれは不思議ではありません。

 



 

4.一緒にいるメリット、デメリットを考えてみる

現在は多くの女性が仕事を持ち、経済的に自立していることも影響して、以前より離婚率は増加傾向にあります。夫のことがどうしても好きになれず、いざ離婚に踏み切るとしても、やはり考えなくてはいけないのが、経済的、精神的なメリット、デメリットです。特に子どもがいる場合は話がもっと複雑になります。

打算的なように思えますが、もし夫のことが好きになれなくても、一緒にいた場合のほうがメリットが高ければ、ともに暮らすパートナーとしては優秀ともいえます。再婚したらもっとひどい相手だった、という事も考えられます。感情的にならず、ここは冷静に状況を見極めることが肝心です。

 

5.夫のいいところにも目を向けてみる

一緒に暮らしているとどうしても「あれが嫌だ」「これが嫌だ」と夫の欠点ばかりに目が行きがちです。冷静になって、「でも夫のこういうところは立派なんだよね。」というところにも目を向けていきましょう。そしてちゃんと口に出して夫の長所を褒めるクセをつけてみてください。

結局子どもを育てるのも、夫を育てるのもあなたの腕次第です。欠点ではなく、よいところを見つけるようにして、それを褒めてその長所をもっと増やしてもらうようにすれば、あなたの生活はもっと快適なものになります。よりよい夫婦生活や家庭生活を築くためにも、あなたからポジティブな行動を起こしてみましょう。

 

6.夫は自分のことをどう思っているのか考えてみる

逆に、夫はあなたのことをどう思っているのでしょう。もしかして、「料理がワンパターンでおいしくない」「もっと部屋をきれいに片付けてほしい」などと感じてはいるけれど、口には出していないだけかもしれません。

面白みはないかもしれないけれど、それをぐっと飲み込んで黙々と耐えているのだとしたら、それはふたりが今までずっと夫婦生活を続けてきた賜物かもしれません。夫婦であっても相手の気持ちや人格を十分尊重して、今後もそれをお互いに大事にするようにしてみてください。

 

いかがでしたか?このようにうまく子育てや夫婦生活を続けるには「忍耐」がかなり重要な役割を担っています。人生そう楽しいことばかりではありません。新婚時代に楽しいこともたくさんあったかと思いますが、長い人生を送っていれば、困難にも出会うでしょう。

キリスト教式の夫婦の誓いで「病める時も、健やかなる時も・・・」という言葉がありますが、楽しいこともあったのだから、困難も受け入れよう、という気持ちでいないと夫婦生活は送れないものなのです。

夫はかつての「好き」「嫌い」といった感情を抱くだけの恋人ではなく、今やあなたの家族の一員であり、人生のパートナーです。あなたひとりではなく、ふたりでこの困難を一緒に乗り越えれば、夫婦の関係はより強固なものになっていくことでしょう。

 

まとめ

  1. 産後の場合は、ホルモンバランスの変化が原因かと疑ってみる
  2. 夫の家族が原因の場合は、ほどほどに距離を置くことを考える
  3. どうして結婚したのかを思い出してみる
  4. 一緒にいるメリット、デメリットを考えてみる
  5. 夫のいいところにも目を向けてみる
  6. 夫は自分のことをどう思っているのか考えてみる