肌荒れの原因を突き止めて、肌をきれいにする７つの方法

女性の数だけ、肌に関する悩みはあるものです。いえ、最近ではドラッグストアやコンビニでも男性向けスキンケア商品が目立つ位置に陳列されていたりするので、肌の悩みは女性に限った問題ではなくなってきているようですね。人と人が対面で会い、話をする。日常であたりまえに行っているこの行動で、自分よりも自分の顔を見ているのは他人です。その顔すべてを覆っている皮膚・肌に関するトラブルは、それだけで対人関係にも影響を及ぼしてしまうことだってあります。誰だって肌荒れしていたら、「あんまり人と会いたくないな」と思うでしょうし、吹き出物がひどいことで、人と会うこと自体に苦手意識が生まれてしまうことだってあります。

でも、その逆のことだって、もちろん言えるのです！　「今日は肌の調子がいいな」と思えば、明るく積極的な気持ちで出掛けることができます。仕事や恋愛に対しても、モチベーションを高く持つこともできるでしょう。イキイキと明るく輝いているように見える女性は、肌も輝いていると言っても過言ではありません。その人の内面や生き様まで投影してしまうのが、「肌」なのです！　自分に自信を持って、明るく前向きに生きるために、肌トラブルを改善するのは、とても有効的な方法です。それでは実際に、どのように肌荒れの原因を突き止め、肌をきれいにしていけばいいのか、今回はその方法をお教えします。

肌荒れの原因を突き止めて肌をきれいにする

７の方法

１．美肌の大敵！乾燥を防ぐ

生まれたばかりの赤ちゃんの肌が汚いって見たことがないですよね？　ツルツルしていてモチモチで弾力があって、いつまでも触っていたくなるような……そんな肌を、あなただってかつては持っていたはずです。けれど悲しいかな、人間は年を重ねるごとに肌の皮脂の分泌量や水分が減ってしまい、乾燥しやすくなってしまいます。若い頃はそれでもまだ乾燥で危機感を感じることはほとんどなく、スキンケアにかける時間やお金は少なかったのではないでしょうか。私も実際にそうだったのですが、高いブランド物の基礎化粧品を揃えて使ってみたところで、特にその効果を感じなかったのです。それで、わざわざ高いお金を出して買う必要もないとやめてしまったのですが、今考えるともったいないことをしたなぁと思います。若い頃から正しくスキンケアしていれば、乾燥や肌荒れが訪れる年齢を後ろに引き延ばすことが可能です。

「でも、もう若くないし、乾燥しているし」と言ってあきらめなくても大丈夫です。普段から乾燥を防ぐように心掛けましょう。たとえば毎日使う化粧水などは、肌にしみるようなものを使用するのはやめましょう。また、オイルクレンジングやふき取りタイプのクレンジングは簡単で便利ですが、本来濃いアイメイクなどを落とすためのものなので、普段のメイクを落とすために毎日使っていると肌が乾燥してしまうので控えるようにしましょう。それから、正しい洗顔を行うことも大切。洗顔する時のお湯の温度は30～34℃のぬるま湯にして、乾燥しやすい目元口のまわりは指が直接肌に触れないように、よく泡立てた洗顔料で洗うようにしてください。なお、熱いシャワーを直接顔に当てるのは厳禁です!!　シャワーの水圧を当てると毛穴やシワが刺激されて、肌が垂れ下がる原因になります！

２．紫外線・大気中の有害物質から肌を守ろう

もはや説明不要かもしれませんが、美しい肌にとっては、紫外線も大敵です。紫外線を受けると肌は、日焼け、シミやシワの原因となり、肌弾力が低下して老化を加速させてしまいます。これは「光老化」と呼ばれていて、肌の乾燥やシワ、シミ、たるみの8割が紫外線によって起こる光老化のせいだという驚くべきデータがあります。老化は加齢によるものだと思われている人も多いと思いますが、加齢によって引き起こされる肌の老化は残りのわずか2割なのだそうです。なお、直射日光の強い夏場はもちろんのこと、1年中晴れている日中は紫外線が降り注いでいるので、日頃からUVケアに気を遣うようにしてください。また、紫外線だけでなく、大気中の有害物質や排気ガス、タバコの煙によって活性酸素が肌に悪影響を及ぼす、いわゆる「肌サビ」が起こりやすくなります。活性酸素を除去する働きをもつビタミンCを摂り入れることも、大切なスキンケアとなります。

３．ストレスを軽減して、肌も健康に

肌荒れの原因でよく挙げられるものに、「ストレス」があります。ストレスの原因には、社会的なものや環境が及ぼすもの、また心因的なものなどがあります。いずれも肉体的・精神的に何らかの圧力がかかった状態のことをいい、それにより肌はてきめんにダメージを受けてしまいます。ちょっとイライラしたなぁと思った翌日に、すぐ吹き出物ができていたりして、肌って素直だなと感じたことはありませんか？　現代社会で生きていれば、ストレスを受けてしまうことは、もはや避けられないのかもしれません。ですが、放置したストレスは肌荒れのみならず重篤な病気への引き金になってしまう可能性もあるので、自分のストレスに敏感になり、そのストレスを解消する術を身につけておく必要があるかもしれませんね。

４．睡眠不足・不規則な生活を改善する

残業や夜ふかしが続いたことで肌の調子が悪くなり、メイク乗りが悪いなぁと感じたことは誰でもあるのではないでしょうか？　それはもちろん気のせいなどではなく、睡眠時に分泌されているヒト成長ホルモンが関係しているのです。ヒト成長ホルモンがもっとも活発に分泌されているのが、夜10時から深夜2時と言われています。このホルモンにより人間の身体が形成されているわけですが、日中受けた肌のダメージを修復・再生する働きも持っているのです。夜ふかしをすることで、身体が自ら行ってくれている修復機能を十分に活かせないのは、とても勿体ないことだとは思いませんか？　高価な美容液を買うことよりも、まずは十分正しい睡眠をとることで、肌は応えてくれようとするはずです。

５．便秘を改善して、肌トラブルを一掃

便秘も肌トラブルの原因として、よく挙げられますよね。便秘になると、身体の毒素や不要物を体外に排出する動きが鈍くなります。そうなると私たちの身体は、その毒素を汗と一緒に汗腺から排出しようとします。それにより、皮脂の過剰分泌や乾燥が起こり、肌荒れの原因をつくってしまうのです。便秘によって肌荒れが起きてしまっている人は、スキンケアをいくら頑張っても効果はありません。便秘は肌荒れ以外にもさまざまな身体的なトラブルを招く原因にもなりますので、便秘が原因で肌荒れをしているという自覚のある人は、まずは便秘の解消をめざしてください。

６．ホルモンバランスを整える

「3」で挙げたストレスとも密接に関係しているのですが、肌はホルモンによる影響も受けやすくなっています。脳の交感神経が分泌するストレスホルモンは、ダイレクトに肌荒れを引き起こすといわれています。このストレスホルモンが分泌されると、免疫力が低下してしまいます。その際、新しく生まれ変わろうとする細胞と裏腹に、肌が弱っていることにより、皮脂の過剰分泌や紫外線によるメラニンの増加を促進してしまいます。

また、女性であれば誰でも経験があると思いますが、生理前や生理中のホルモンバランスの崩れなどからも肌荒れは引き起こされてしまいます。月経周期によって肌の調子が悪くなったり、普段使っている化粧品が合わなくなる場合も多いので、自分の月経周期を知り、対策を立てることで改善することもあります。

７．正しい食生活・栄養バランスを考える

健康的で美しい肌は、やはりバランスの良い栄養によって育まれるものです。どんなに紫外線を防いで、自分に合ったスキンケアをしたところで、食事に対する配慮を怠っていたら、肌荒れはいつまで経っても解消されません。私たちの身体を形づくっているのは、毎日口にしている食べ物なのですから。具体的にどのような食品を食べると効果的なのかというと、体内で作ることができないビタミン類、細胞をつくる良質なタンパク質、吹き出物や便秘解消を促す食物繊維、適度な糖質や脂質などです。

あとがき

いかがでしたか？　身体と心、体内と表皮（肌）がいかに密接しているかが、改めてお解りいただけたのではないかと思います。肌を健康で美しく保つことは、自分の身体の中身や心をバランス良く保つことでもあります。最初に述べたように、イキイキと明るく輝いている女性は、肌がキレイだから美しいのではありません。生活習慣やストレス改善を心がけて、健やかな身体をつくっているからこそ、肌がキレイなのです。お分かりですよね？　つまり、肌をキレイにする方法とは、あなたの心身すべてを美しくする方法であるのです。