寝起きに頭痛がする時の原因と7つの対処方法

寝起きに頭痛がする時の原因と7つの対処方法

朝目が覚めた瞬間、頭が痛い…動きたくない。
こんな経験がある方も決して少なくないでしょう。
実際、医療機関や専門機関への頭痛の悩み相談というのは年々増加しているのです。
ではその頭痛、一体どんな原因によって引き起こされているのでしょうか。
今回は朝から起きる頭痛の代表的な原因を7つご紹介します。



 

寝起きに頭痛がする時の原因と7つの対処方法

 

1.こめかみ等がズキズキするのは「偏頭痛」

偏頭痛は多くの人が悩まされ、様々な原因によって引き起こされます。
特に女性の場合は男性の4倍も発症が多いと言われ、生理期間のホルモンバランスの崩れも原因のひとつであると言われています。
また、睡眠不足、ストレス、生活の不規則なリズムも大きな原因としてあげられます。
改善には、質の高い睡眠を心がけ、出来るだけ規則正しい生活をしましょう。
また、普段からコーヒー等カフェインを含む飲み物、またはチョコレートや赤ワインなどチラミンを含むものの摂取が多い人は、控える事で症状が改善される場合もあります。

 

2.寝起きに、首や肩のコリも併発するのは「緊張型頭痛」

緊張型頭痛は、首や肩のコリが主な原因で、頭を締め付けるような重い痛みが特徴です。
自分の体に合わない寝具を使用してしまっていたり、仕事で長時間同じ姿勢が多い人に出やすい頭痛と言われています。
体の筋肉の疲れを取るためのストレッチやマッサージ、血流を改善するための入浴(半身浴)等を行うと効果的です。
寝具も、専門店で自分に合うものを探し(作り)使用する事でも改善されます。

 

3.寝起きに、目の奥まで達するのは「群発頭痛」

群発頭痛は特に男性に多く、目の奥を刺されるような傷みが特徴です。
また、頭痛と一緒に涙や鼻水や汗が出たり、目の充血が起こる場合もあります。
原因は解明されていませんが、アルコールやタバコの過剰摂取によって起こる可能性があると言われています。
群発頭痛のような症状が頻発している時は、アルコールやタバコを控え、一度最寄りの専門医院で検査をして貰うことも大切です。



4.二日酔いによる吐き気

二日酔いの頭痛は、「アセトアルデヒド」という成分によって引き起こされています。
アルコールは肝臓にてアセトアルデヒドに分解され、本来はすぐに体外に排出されます。
しかし大量のアルコールを摂取すると、分解の限界量を超えてしまい、いつまでの血液中にアセトアルデヒドが残ってしまいます。
アセトアルデヒドには強い毒性を持ち、血液はアセトアルデヒドの影響により多くの酸素を取り入れようと拡張します。
結果、脳内の血管の周囲にある神経を刺激し、頭痛を引き起こしているのです。
二日酔いの頭痛に一番効果的な事は、安静にする事です。
アセトアルデヒドは大量でもいずれは必ず分解されます。体を休めておくのが最良と言えるでしょう。
安静にしている事が難しい場合には、大量の水を飲んだり、ウコン配合のドリンクを試してみる事をオススメします。
どちらもアルコールの分解を早め(水の場合はアルコールを薄め)体外に排出する手助けをしてくれます。
また、利尿作用があるコーヒーの摂取も良いと言われています。

 

5.朝起きられない事と頭痛が併発したら「起立性調節障害」も疑う

現代社会では自律神経系の乱れによる体の不調を訴える人が増加しています。
頭痛が現れるプラス、朝何をしても起きられない、起き上がる事が出来ない場合。
更に吐き気、動悸、めまい、たちくらみなど、他に気になる症状も出ている場合には「起立性調節障害」の可能性もあります。
主に小学生~中学生に多いとされていますが、成人への発症も確認されています。
自律神経から来る疾患は、確率された治療法がまだ見つかっていません。
しかし専門機関によって精神ケア等で改善される例もありますので、気になった症状がある時には必ず一度受診しましょう。

 

6.頭痛と動悸の併発は体からの危険信号

頭痛と動悸が同時に起こる場合、様々な原因が考えられます。

  • 悩み、ストレス、過労、精神的ショックから引き起こされる「全般性不安症」
  • 副腎髄質や脊髄に沿った交感神経節細胞にできる腫瘍が原因の「褐色細胞腫」
  • 体質によって起こる場合の多い「低血圧」
  • 喫煙習慣者に多い慢性閉塞性肺疾患が原因の「COPD」

主に疑われる可能性だけでもこれだけあります。
勿論、他にも肺疾患、血液の疾患、脳の疾患など、動悸を伴う頭痛というのは体がなんらかの大事なサインを発している場合があります。
症状が悪化すると命が関わってくる自体になりかねません。早期に医師の診断を受けましょう。

 

7.キーンという耳鳴りと頭痛が併発する場合もある

耳鳴りが引き起こされたからといって、確実に頭痛を伴うというわけではないようですが耳鳴りと頭痛も非常に深い関係性があります。
これは、原因と考えられている要因が両者とも似ている為です。
主な原因はストレス、それによる自律神経の乱れがあげられます。
「起立性調節障害」でも触れた自律神経の乱れは、頭痛だけではなく、耳鳴りを引き起こす場合もあるのです。
耳鳴りと頭痛が重なった時の主な治療は、漢方を摂取したり、精神安定をケアしたものが一般的と言われています。
しかし効果は人それぞれである場合もあり、まずは自分の生活スタイルや環境を見直してみる事も大切です。

ご自身の症状に近いものはありましたか?
今回あげた事項はほんの一例にすぎず、寝起きの頭痛というものは様々な病気に関係している可能性もあります。
症状が続く場合には、自己診断だけでは済ませずに、医師にも相談しましょう。

まとめ

  1. こめかみ等がズキズキするのは「偏頭痛」
  2. 首や肩のコリも併発するのは「緊張型頭痛」
  3. 目の奥まで達するのは「群発頭痛」
  4. 二日酔いによる吐き気
  5. 朝起きられない事と頭痛が併発したら「起立性調節障害」も疑う
  6. 頭痛と動悸の併発は体からの危険信号
  7. キーンという耳鳴りと頭痛が併発する場合もある